バルーンアートはファンシーなイメージ。そんなイメージを活かせる題材って何だろう?真っ先に浮かんだのが【おとぎ話】でした。
 
作品制作のために数々のおとぎ話を読みました。あれもこれもと読み進めると様々な発見がありました。ハッピーエンドは意外にも少ないんですね。現実的で残酷で怖いお話も多くありました。
 
おとぎ話ってこんなにも奥深く、そして哲学的なものだったのかと驚きました。作品のモチーフとして非常に魅力的で、子どもの頃より、大人になってから読むほうがよっぽど面白いと感じました。
 
それぞれのお話のキャラクターは自分でイメージしてデザインしました。有名なお話のキャラクター像は、ディズニーアニメや絵本などで既にイメージがつくり上げられていますが、私の作品は自分なりのデザインで、お話に対する自分の解釈を反映させたものにしたい。そんな挑戦をしております。

日本のおとぎ話

浦島太郎

竜宮に招待され、戻ってみると数百年が経っていた!という不思議なお話です。最後に一瞬でおじいさんになってしまう結末が、とてもショッキングですが、笑えますね。作品の題材としては、玉手箱を大切に持って帰る、ウキウキしているであろう浦島太郎を選んでみました。そのあと、数百年の時が経った世界に戻ってくるとも知らない、能天気ともとれる場面が、バルーンアートで表現するのにぴったりと考えました。

さるかに合戦

ずる賢いサルがカニをだまし、しまいには殺してしまうところから始まって、カニの子どもたちと仲間の栗、臼、蜂、牛糞らによって敵(かたき)討ちにあい、サルはひどい仕打ちをされながら殺されてしまうお話。敵討ちの際に次から次へと災難にあうサルの様子はコメディーのよう。作品の題材として、サルとカニが一緒にいる場面を選び、サルが自分は甘い柿をとり、カニには渋柿を投げつけようとしているシーンを作りました。

桃太郎

大きな桃から生まれた桃太郎。鬼を退治しに鬼が島に出掛けます。道中に出会うイヌ、サル、キジにきび団子をあげて仲間にし、鬼を見事に退治するお話。桃から赤ん坊が出てくる意表をついたオープニング、そして仲間が人間ではなく、よく知っている動物であるということ。これらが、このお話を単なるオニ退治の話ではなく、魅力あるものにしていると思います。巨大なオニを作って、強大な敵に立ち向かっているように作りました。

世界のおとぎ話

三匹のこぶた

三匹のこぶたが家を造ることになり、大ブタはワラで、中ブタは木で、小ブタはレンガで造りました。ある日、悪いオオカミがやってきて、ワラの家も木の家も簡単に壊してしまい、大ブタと中ブタを食べてしまいました。しかし、レンガで出来た小ブタの家は壊せず、煙突から入ろうとしたところ、小ブタの罠にかかり、大ブタ中ブタを返します。そして三匹はレンガの家で仲良く暮らしたというお話。三匹の性格の違いを顔の表情と服の色で表現してみました。

ヘンゼルとグレーテル

森に捨てられたヘンゼルとグレーテルの兄妹。森の奥深くで迷っていると、小鳥が現れ、二人を小さな家に案内します。その家は、なんとお菓子でできた家でした。そこに住む老婆は二人を温かく迎えたが、実は老婆は人食い魔女で、あやうく二人は食べられそうになります。寸前のところで魔女をかまどに突き飛ばしてやっつけ、お菓子の家にあった沢山の宝物を持ち帰って両親と幸せに暮らしたというお話。お菓子の家をすべて風船で作りました。風船でできたお菓子の家。

ハーメルンの笛吹き男

数えきれないネズミに困るハーメルンの町に現れた笛吹き男が、不思議な笛の音の力でネズミを集め、退治します。しかし、約束のお礼を払わない町人に怒った笛吹き男は、今度は笛の音で街の子ども達を集め、近くの洞穴へと連れて行き、二度と帰って来なかったというお話。残酷な面も併せ持つ笛吹き男、問題が解決した後では礼をする必要はないとした町人、人間の性(さが)を感じさせるような深いお話です。男が笛の音でネズミを集めているシーンを作りました。

おとぎ話のバルーンアート展

 

おとぎ話作品ばかりを展示したバルーンアート展(作品展)は、これまでに小規模なもの、中規模なもの、大規模なものを実施しています。そのなかでも、福島市子どもの夢を育む施設こむこむ館で開催された企画展示「風船職人SHINOが魅せる!バルーンアートでいっぱい!!おとぎ話の部屋」は作品数も多く、おとぎ話のバルーンアート展の代表的な事例です。16日間の展示期間で11,446人の来場者を記録し、様々な世代に楽しんで頂きました。

 

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